世界遺産の『黄山』の麓にあり、また、世界遺産安徽南部の古村落『宏村』からも程近い、歴史ある『屯渓老街』についてです。
ポイント ・中国の伝統的な商店街で買物を楽しめる ・茶、骨董品、硯、筆などが揃う ・露店などもあり、グルメもおすすめ ・世界遺産の黄山や宏村とセットで訪れたい場所
歴史
宋時代に建築が始まり、明、清時代を通して、街が形成されていきました。現在、屯渓は、黄山市政府の所在地となっており、屯渓老街はその旧市街で、明や清時代には、物資などの集まる貿易の中心地として栄えた趣のある場所です。
伝統的な建築様式の建物は、300棟ほどあり、その多くが店舗として実際に活用されています。1階の手前が店舗、奥が作業場、2階が住居となっているところが多いようです。
ショッピング
観光に最適なのが、800m以上ある通りのほとんどが店舗で、茶や茶道具、骨董品、硯や筆、墨などの店が多く、中国の伝統的な土産物を揃えるのに最適な場所となっています。
買い物を楽しめるのは、旅行者にはありがたいですね。
グルメ
川や湿地帯が多いエリアであり、中華料理の中でも川魚を使った料理も多いです。また、商店街には、簡単な食堂のほか、屋台も多く見られました。特産として、発酵してカビが生えた豆腐料理、毛豆腐なども有名です。
屋台では伝統的な餅菓子や、飴のようなものも見かけました。料金はいずれも数百円でリーズナブルに楽しめます。色々と試してみてはいかがでしょうか。
夜の商店街
人気の黄山ツアーなどでは、老街に立ち寄り、宿泊をするコースも散見されます。周辺に宿泊施設もいくつかありました。夜の商店街と、昼間の商店街では雰囲気が全く異なります。宿泊をして、昼と夜と散策を楽しむのも良いですね。まずは、夜の商店街をご覧ください。
商店街の一角にたたずむOld Street Hotel。
観光客が多く、賑やかです。
提灯や旗もあり、独特な、どこかノスタルジックな雰囲気です。
最も人が多く集まる商店街中心の交差点です。
路地によっては観光客も少なく、落ち着ていました。
暗くて分かりづらいのですが、重厚な建物が並んでいます。
建物2階部分、彫刻も立派です。
ノスタルジックな中華料理店です。
茶葉の専門店を覗いてみました。
骨董品を扱う店舗です。
商店街の路地の一角に、バーもありました。
昼間の商店街
昼間は、黄山や宏村観光に出掛けている旅行者も多く、老街は夜に比べて落ち着ている傾向があります。昼と夜とでは、また違った街の顔が見えてきます。
夜の喧騒からかけ離れ、落ち着いた街が現れました。
昼間だからこそ分かる、建物の状況。本当に歴史を感じます。
何百年も続く商店街です。
新しい建物も見られましたが、石畳は古いですね。
昼間、改めて彫刻の豪華さを感じました。
豪商の店舗兼邸宅ですね。
後記
古い街並みの中で、ショッピングやグルメを楽しめ、コンパクトで動きやすい場所が老街でした。黄山とともに、注目してみてはいかがでしょうか。
引続き、中国の様々な観光地情報を発信しますので、チェックしてみてください。良いご旅行を。