【中国旅行】福建省アモイ(廈門)、直行便のある美しい海辺の都市、長期滞在したくなる秘密(①市内)

中国

世界遺産、福建土楼の起点となる都市、アモイ(廈門)です。非常に魅力的な都市で、将来ここで生活できたら良いと思える街なんです。その見どころについて、迫ります。

ポイント
 ・沖縄の先の台湾の対岸、気候が温暖
 ・豊かな海と山に囲まれた、緑が豊富な都市
 ・海の幸に果物、食材が豊か
 ・古くから商店が発展し中心地は賑やか
 ・リゾートがあり、ゆったりもできる場所
 ・成田よりANA直行便があります 

アモイと外国との関わり

アモイの街歩きをすると、ヨーロッパのリゾート地を歩いているような感覚になることがあります。なぜなのでしょうか。

それは、海外との窓口機能を、早くから担ってきたことが影響しています。1600年代後半には、東南アジア貿易の拠点として繁栄、1841年にはアヘン戦争でイギリス軍に占領され開港、イギリス租界も進められました。海外との貿易では、主に茶葉が取引されたようです。福建省と言えば、ウーロン茶のイメージが強いですね。

1900年代初頭には外国商社の商館が進出し、より一層欧州の影響を受けて街が発展することとなります。また、1938年以降日本が占領した時期もありました。

市内を一望できる素敵な寺院、南普陀寺

市の中心部の南側、海に程近い場所に、南普陀寺はあります。唐の時代に創建されたお寺で、1000年以上の歴史を有する由緒あるお寺です。度重なる破壊から、現在のお寺は再建されたものですが、僧侶を育てる寺院としても有名で、現在でも中国の仏教文化において、重要な位置づけにあります。アモイからたくさんの華僑が海外に渡った歴史から、多くの海外に居住する華僑より信仰を集めております。

お寺は山の傾斜に寄り添って建築されており、山を登ると市内を望めます。まさに、海と山に囲まれた緑豊かな場所で、アジアとヨーロッパが混在した街並みを見下ろすことができます。緑が多く、アモイらしい素敵な景色が、そこにはありました。

緑豊かな広場もあり、ベンチで休むこともできます。

最も人が多かった場所、天王殿です。

色遣いが豊かで、日本のお寺とは趣向が異なります。

龍の装飾が見事ですね。

少し上がったその先、大悲殿です。

屋根が独特な形状の三重塔です。

色彩が鮮やかです。

外からとなりますが、観音様です。天井が独特でした。

山頂まで向かいます。

中国らしい休憩所もあります。

歴史ある寺院で、樹木と岩の交わりも見事、至る所で荘厳な雰囲気も感じました。

引続き山頂に向けて進みます。ところどころ、急な階段もありました。

山の中腹まで登ってきました。

手摺もなく、急な階段。最後のひと踏ん張りです。

人口300万人ともいわれる大都市ですが、緑が非常に多いです。

雲っていましたが、少し日も出て、すがすがしい気分になりました。

こちらのお寺、有名なものがまだあるのです。それは、こちらです。

豆と野菜の料理。そうです、精進料理です。

コースで簡単に頼めますので、中国で食する精進料理はいかがでしょうか。

あなどることなかれ、アモイの教育

南普陀寺の向かい、海沿いの美しい景観の場所に厦門大学があります。1921年に華僑のリーダーが創設しました。日本に留学した小説家の魯迅が、教鞭をとったことでも知られています。

英教育専門誌による2018年度の世界大学ランキングで、401~500位に入り、中国では12番目の大学となっています。世界ランキングの401~500に該当する日本の大学は、北海道大学や東京医科歯科大学、また筑波大学となっており、非常に優秀な大学が並んでいます。環境が良く、大学内の散策も、心地よかったです。

大学の校舎。外国の影響を感じます。

海岸沿いに大学があります。また、市内の繁華街にも近く、学業にも生活にも便利で良いですね。

市内散策(昼間)

思明南路、中山路付近を中心に、繁華街が広がっています。路地には出店や古い商店もあれば、おしゃれなお店などもあり、新旧が混在、また、飲食店や喫茶店などもあり、終日過ごせる環境にあります。

歩行街は活気があり、買い物にも最適です。

飲食系の屋台なども豊富です。

ところどころで、洋服や雑貨、飲食を扱う市場のような店もありました。

華やかな建物と混在して、古い建物が広がっています。

市内散策(夜間)

夜の商店街もところどころで活気のある場所がありました。露店や飲食店を中心に、人が集まります。治安を悪く感じるタイミングはありませんでした。

賑やかな露店もあれば、おしゃれな店舗も混在しています。

衣料、靴などのお店も複数並んでいました。

南国らしい果物なども大量に売られております。

台湾味と書かれた、果物かき氷、ジュース屋さんです。アモイでは是非食べておきたいものです。

巨大なドリアンも売られていました。

屋台もたくさんありました。順番に食べ比べていきます。

200円弱の焼きそば、美味しかったです。

温かい麺類の店もたくさん見かけました。

麺はうどんの様で、ラーメンのスープのような。。味は良かったです。

後記

こちらは冬の画像ですが、冬の平均気温も12度、夏の最も暑い時期の平均気温で27度台と、過ごしやすいのが良いですね。緑が多く、温暖な気候で、中国の他の都市と比べても、時間がゆったりと流れる気がしました。街歩きでは、海鮮系の串焼きや炒め物も多く見かけ、果物も豊富ですし、日本人の好みにも合いやすい場所です。非常にお勧めの都市です。

後編は、さらにアモイの魅力が詰まった、コロンス島について触れさせていただきます。ますますアモイへ足を運んでみたくなるのではないかと思います。こちらをご覧ください(併せて、郊外の福建の土楼もこちらよりご覧ください)。

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