【中国旅行】世界遺産中国宏村、安徽南部の古村落、黄山の麓の村落に桃源郷を見る

中国

水墨画の中に実際踏み入れることができる場所、それが世界遺産の黄山ですが、その有名な黄山の麓の美しい集落群も、2000年に世界遺産に認定されています。古くから桃源郷とも称され、白壁の古い農村集落が、『宏村(こうそん)』です。

宏村は、古民家が120戸程残る『西逓』とともに、安徽南部の古村落として、世界遺産に登録されましたが、今回は繁栄した汪氏一族が築き上げ、守ってきた、宏村を訪ねましたので、紹介させていただきます。

ご旅行を検討される際のポイント
・世界遺産の美しい農村です
・水路や池など、水との関わりに注目です
・各住宅の彫刻や装飾が見事です
・路地裏は静かで雰囲気が良いので、是非散策してください
・観光客が多く、市内をゆっくりと周るのは難しいです
 (宏村に宿泊し、早朝や夜に散策するのが良いかもしれません)

宏村の特徴

1113年、北宋時代に汪氏一族により集落が結成されました。

1,000年近く前の貴重な明清時代の建築物が150戸程度残る村落で、村全体では300戸規模で形成されています。汪氏一族の末裔を含めた約1,200人の村人が現在でも生活中の様です。

中心部にある月沼から通路沿いに水路が引かれ、村全体に水を供給しているのが特徴的です。水は、飲料水として用いられるほか、家事や防災にも使用され、村人には無くてはならないものとなっております。

村の配置が水牛を模しており、牛形古村とも言われ、徽州村落の典型的な代表例とされています。西の丘が首、出入り口が角、村の前後の橋が足になっているそうです。

建物は、伝統的なレンガ造りや木造建築で建てられており、汪氏一族が繁栄を極めたため、豪華な作りの住宅もあり、なかには中庭が複数ある2,000㎡超の住宅もあります。

旅行シーズン

夏の平均気温は20度程度、冬は1度ほどです。暖かい春から夏にかけては、雨の日が多くなる傾向にあります。

私のおすすめは、夏から秋にかけてです。なお、山の麓という環境下、一日の中でも天気の変化が激しいため、雨具は常備していただいたほうが良いかと思います。

水との関わり

水との関わりの深い宏村。村の周囲に、豊かな川が流れています。

村へと続く橋を渡りました。中国国内でも有名な観光地のため、観光客は多かったです。

有名な『月沼』です。時間帯によりますが、観光客が最も集まる場所です。

伝統的な建築物

1814年、清の嘉慶時代に建てられ、面積が6,660㎡に及ぶ、朱子学を学ぶ学校、『南湖書院』です。志道堂、文昌閣、啓蒙閣、会文閣、望湖楼、祇園から構成されているとありました。その当時から、交通の発達していない村の中で、教養を学ぶ場を作っているその精神に、学ぶことの大切さを改めて考えさせられました。

南湖書院の中にある、『志道堂』です。舞台のような場所で、学校の中のような机が置いてありました。

南湖書院の中にある、『文昌閣』です。

1403年、明の永楽時代に建てられ、会議や結婚式、祖先を祭る行事などの場所で利用された『楽叙堂』です。

楽叙堂の敷地中です。

楽叙堂の中心。

清の時代に建てられ、200年弱の歴史のある建物、『敬修堂』です。286㎡あり、彫刻も見事な建物です。

美しい建築や彫刻

数百年前の農村の建物で、2階建て、結構すごいですね。

柱も太く、彫刻も見事です。

非常に細かな彫刻が施されています。

天井に描かれた装飾が美しかったです。派手過ぎず、味がありますね。

路地裏の先へ

観光客の少ない路地裏を進んでいきました。石畳もかなり擦り減っており、歴史の積み重ねられた場所で、これまで多くの村人が歩いてきた道です。ひと時、ノスタルジックに耽りました。レンガの並びも美しですね。

だいぶ奥まで進んできました。

世界遺産の村ですが、生活感もありますね。村人が、普通に生活しています。

路地のちょっとした場所でも、雰囲気がありますね。

路地に名前が付けれれています。『中山路』です。

後記

いかがでしたでしょうか。黄山のツアーなどに組み込まれていることもある宏村ですが、宿泊も前提にゆっくりと過ごしに来ても良いかもしれません。世界遺産も、様々なものがありますね。中国の様々な旅行スポットの紹介を行っていきますので、是非ご注目ください。

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