世界でも珍しい世界複合遺産に抱かれる。本当に美しい景色に出会えます!霧があったからこその感動も、でもその時期は⁉山道で体力も必要だけど、どの様な道を進むの⁉などなど、自ら歩いて体験した生の情報を、参考にしていただけそうな画像とともにお届けします。中国旅行の計画を立てる際に、ご活用ください。本編と実践編、また番外編に分けてお届けします。
中国訪れておきたいシリーズ :安徽省黄山
その日も、辺り一面霧がたちこめ、数十メートル先は真っ白、ほぼほぼ視界がなくなりました。ここは世界遺産にも認定される、中国安徽省黄山です。
山道から、少し開けた場所へ。
海抜1860m、『光明頂』より。
声は聞こえるため、多くの旅行者が居るようでしたが、視界が悪く全体は見渡せません。
ぼんやりとしたなかに、うっすらと複数の山が見えます。
はっきりと見えませんが、かなり深い崖です。空気は非常に澄んでいます。標高が高いため、空気がやや薄く感じられます。
遊歩道に観光客がおりますが、水墨画の中に迷い込んだようで、神秘的です。
終日霧の中だろうと諦めかけていましたが、霧が風で流されていきます。
以下2枚の写真は同じ場所ですが、短時間に霧が動きます。
高い山の上には霧がかかっておりますが、徐々に明るくなり始めました。
縦に一直線に落ちる山、数百メートル続く崖です。この光景、日本ではなかなか出会えません。
これぞ黄山、自然が作り出す造形美。
すっかりと晴れてきました。
遠くまで眺めることができるようになりました。
いかがでしたでしょうか。水墨画の雰囲気から、その天気の変化の速さまで、大自然の凄さを感じました。
後記
世界遺産、それは日本を含め世界中に登録されている「末永く遺したい、心に残る場所」ですね。今回は、世界遺産中国安徽省黄山を紹介させていただきました。
世界遺産の中で、文化遺産や自然遺産は知っている方も多いと思いますが、これまでに複合遺産を耳にしたことはあまりないかもしれません。複合遺産とは、一帯の自然環境と、人の文化的営みが、普遍的に顕著に認められる場合に認定されています。日本での認定遺産はなく、世界でも認定されているのはまだ少数で、例えば名が通っている場所としては、マチュピチュ歴史保護区が該当します。この黄山も、複合遺産として認定されています。
黄山は、水墨画が生まれた独特な景観で、「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」とも言われており、これまで多くの芸術家が訪れ、中国の文化にも大きな影響を与えてきたと言われております。季節や時間により、景色が刻々と変化する繊細さと、大自然のダイナミックさが融合する幻想的な場所です。人と自然とが文化的にかかわる黄山、是非一度、自らその山の懐に抱かれてみるのはいかがでしょうか。
続きまして、交通やロープウェイにかかわること、また、危険な歩道や崖の注意点について、実践編でまとめました。更に、天空の橋や変わった形の岩、動物などを番外編で紹介します。併せてご覧ください。