アモイの魅力の続編です。市内に続きまして、今回はアモイの良さが詰まったコロンス島についてです。何度訪れても、また行きたくなる良さが、そこにはあります。
コロンス島
アモイの繁華街を抜けた対岸に、コロンス島はあります。対岸までの距離は、約500m、とにかく近く、多くの定期船もあり、お気軽に立ち寄れる島です。
欧米列強によるアモイ港開港後、1902年にコロンス島が租界地になりました。イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガル、オランダなどの国で、日本も含まれておりました。領事館や商館が建築されたため、島全体がヨーロッパの雰囲気になっていきました。1942年には、日本が占領し、今でのその面影が残っています。
島への移動
市内繁華街の中山路を海に向かい、海沿いを少し歩くと、埠頭が見えてきます。35元(600円弱)を払い、正面に見える島、コロンス島に向かいます。船は頻繁に出ておりますが、非常に込み合う時間帯もあるため、乗り降りの際の貴重品には、気を付けたいところです。
20分おきくらいに出港しますが、時間帯や時期によっては非常に混雑します。
島までの渡し船ですが、こちらの船から眺めるアモイ市内のビル群、南普陀寺の寄り添う山、廈門大学など、美しい景色です。また、島を眺めても、高さ92mの日光岩をはじめ、美しい建物群もあり、まさに遊覧船に乗っている感覚になります。アモイ観光では、こちら船からの景観も見逃せません。
いざ、コロンス島へ
埠頭より、コロンス島までの渡し船(兼遊覧船)です。
コロンス島に向け、岸を離れました。
コロンス島です。少しぼんやりとしています。
船からアモイ市内を眺めます。
コロンス島が近づいてきました。
間もなく、島に到着します。
最高峰日光岩
コロンス島の最高峰、日光岩を目指します。92.68mで、美し街並みを眺めることができる場所です。
山頂までの入場料は、50元(約800円)でした。
日光岩寺を経由して登りました。
緑と大きな岩に囲まれたお寺です。
見事な刻石と、ガジュマルの木です。
ガジュマルは、イチジク属の熱帯域特有の木です。広州や深圳でも良く見かけます。それにしても立派。
お寺を超えて、日光岩へ進みます。
階段をのぼりながら、街並みが見えてきました。
こちらの岩、写真では分かりにくいのですが、ものすごく巨大です。
頂上付近からの眺めです。
アモイ市内の方角を臨みます。
緑と洋館がマッチし、非常に美しい景色でした。
路地もたくさんあり、のんびりとした散策にうってつけです。
人の大きさで比べていただくと、岩の大きさが分かっていただけるのではと思います。
階段は急なため、足元には注意する必要があります。
利用しませんでしたが、ロープウェイも見えました。
島の広がりが分かる写真です。島の端から端までは、直線で長いところで2キロ程度です。
島内散策
島内は、複数の通りがあり、それぞれの通りで違った雰囲気を味わえます。1日5万人以下に、観光客の島内への上陸が規制されているようですが、人気のある場所なため、人はかなりおります。なお、島の反対側などは、人が減りゆっくりとできる場所も見つかりました。洋館などでお茶をしても良いですね。
島内は、豊富なガジュマルの木と、歴史を感じる洋館で構成されていると言っても過言ではありません。美しい洋館探しに、ぶらぶらしてみてはいかがでしょうか。
ホテルを営業している洋館です。
建物も立派ですが、門柱や壁なども、個性がある独特なものです。
柱が複数ある、美しい建物でした。
宮廷のような造りです。
島民の住宅などもありましたが、雰囲気があります。
中には、風雨にさらされ痛みのひどい建物もありました。
洋館と喫茶スペースです。
島内にはお寺もありましたが、教会もあります。
至る所で結婚写真の撮影を行っておりました。
撮影に適した場所が色々とあります。
こちらもです。この日だけで十数組目撃しました。天気に恵まれて良かった。
海辺も心地いい
海岸から遠くを眺め、ゆっくりとするだけで心が和みます。洋館散策などの合間に、お手軽に周れる浜辺などもありました。
海岸沿いには電動カートもあります。距離により、20~40元です。乗ってみました。
環境規制で車がほとんど走らないため、カート移動も快適です。
風も心地よいです。浜辺に向かって進みます。
埠頭の反対側に、いくつか浜辺があります。こちらは人も多くありません。
大きな岩ですね。島全体が、岩で形成されている感じです。
浜辺でゆっくりと過ごせました。
ちょっと休憩
埠頭の周辺と、洋館のエリアに、飲食店も複数ありました。洋食なども雰囲気に合いますね。なお、コロンス島の名物は『魚丸湯』で、魚のすり身入りスープです。歩きながらでも食べられるファーストフードですので、試してみてはいかがでしょうか。
持ち帰りでも店内でも、喫茶スペースが複数個所あります。
名物の魚丸です。埠頭近くのこちらの通りは、人で賑わっていました。
こちらが魚のすり身入りスープです。春雨入りでした。あっさりとしております。
ファーストフード的な中華も食べました。小籠包、餃子、ちまき、ゴマ団子です。
マクドナルドやケンタッキーもあるので、中華に飽きてしまったり、いざという時には。
後記
香港や広州、シンセンなど、南方沿岸部にある大都市への旅行も良いですが、こちら福建省アモイへの旅行は、どこかのんびりとできて、また違った良さがあります。アモイも経済の発展している主要都市のひとつですが、まだまだ物価も低く、ワンランク上のホテルに宿泊したり、中華を味わうのにも向いています。何と言っても、温暖な気候と海と山とグルメ、想像しただけで心地良いですね。
ANAが成田発の直行便を結んでおり、4時間ちょっとで移動できるのも魅力です。また、上海などの大都市を経由して移動すると、便数がたくさんあります。例えば、中国国内線の上海からの直行便は、20本超ありました。スケジュールは組みやすいです。
市内観光とともに、世界遺産の福建の土楼ツアーも参加する価値があります。一人1万円以下で参加できるツアーもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。実際に土楼を周ったこちらも参考にしてください(市内観光はこちらです)。それでは良い旅を。